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1灯式点滅信号の赤と黄が見分けにくい。色覚特性の僕が困る理由

1灯式の点滅信号は見えているのに、赤点滅か黄点滅かを判別しにくい。3灯式では位置が手掛かりになる筆者自身の見え方と、1灯式信号の撤去が進む現状を公的資料とともに整理します。

車を運転していて、僕が判断に迷うことがあるものの一つが、1灯式の点滅信号です。

信号そのものが見えないわけではありません。光っていることも、点滅していることも分かります。

僕が迷うのは、「これは赤点滅なのか、黄点滅なのか」という部分です。

赤と黄がいつでも同じ色に見えるわけではありません。ただ、少し離れた場所にある小さな灯火を見て、短時間で色を判別しなければならない状況になると、僕には分かりにくいことがあります。

そして1灯式点滅信号の場合、この色の違いによって車が取るべき行動も変わります。

道路交通法施行令では、黄色の点滅では他の交通に注意して進行できますが、赤色の点滅では車両は停止位置で一時停止しなければなりません。[1]

つまり僕にとっては、単に「赤か黄色か言い当てる」という話ではなく、運転中の判断に直接関係する色の違いです。

3灯式の信号では「位置」も一緒に見ている

一般的な3灯式信号を見るとき、僕は色だけで判断しているわけではありません。

「どの位置が光っているか」という情報も、自然に手掛かりにしています。

色が少し分かりにくくても、光っている場所が分かれば判断できることがあります。

それどころか僕の場合、配置が分かっていることで、「ここが光っているなら赤」「ここなら黄色」と自然に認識が補われて、実際にもその色らしく見えてくるような感覚があります。

これを錯覚と呼ぶべきなのかは僕には分かりません。ただ、自分の感覚としては「位置から意味を推測しているだけ」というより、位置の情報が加わることで、色そのものまで分かりやすく感じることがあります。

困惑した表情の筆者キャラクター
筆者

3灯式なら位置でも判断しやすいけど、1灯式は色だけになるので迷いやすいです。

普段はそんなことを意識して信号を見ているわけではありません。でも1灯式点滅信号を見ると、この「位置」という情報にかなり助けられていたことに気づきます。

1灯になると、その手掛かりがなくなる

1灯式では、赤でも黄色でも光る場所は同じです。形も基本的には同じで、点滅しているという状態も同じです。

そのため、3灯式では使えていた「どこが光っているか」という判断材料がなくなります。

僕には点滅信号が存在していることは分かります。問題なのは、その点滅が赤なのか黄色なのかを、色だけでは判別しにくいことです。

ここは、以前の記事で扱った赤い杭とは少し違います。赤い杭の場合は、背景に紛れて存在そのものに気づきにくいことがあります。

1灯式点滅信号の場合は、信号の存在は分かっています。そのうえで、表示されている色を判別しにくい。同じ色覚特性でも、困り方は一種類ではありません。

赤点滅と黄点滅では、車の行動が変わる

道路交通法施行令では、黄色の灯火の点滅について、車両などは他の交通に注意して進行できるとされています。

一方、赤色の灯火の点滅では、車両などは停止位置で一時停止する必要があります。[1]

黄点滅:他の交通に注意して進行できる
赤点滅:車両は停止位置で一時停止

僕にとって問題なのは、見分けにくいことのある二つの色に、違う交通ルールが割り当てられている点です。

赤いペンと茶色いペンを間違えるなら、「色を間違えた」で済む場面もあります。信号ではそうはいきません。

だから1灯式点滅信号は、僕が日常で経験する色の見分けにくさの中でも、安全に関係する例として覚えています。

実は1灯式点滅信号は、撤去が進んでいる

最近、「昔より1灯式点滅信号を見かけなくなった気がする」とも感じていました。

調べてみると、実際に撤去・見直しが進められています。

警察庁が2026年3月に制定した「信号機設置の指針」では、一灯点滅式信号機などについて、一時停止規制その他の対策により代替が可能な場合には撤去を検討する方針が示されています。[2]

例えば埼玉県では、2015年度のピーク時には167基あった一灯点滅式信号機が、2023年度末には107基まで減っています。撤去した交差点では、一時停止規制などの代替安全対策も行われています。[3]

福岡県警察も、一灯点滅式信号機特有の通行方法を知らなかったり忘れていたりするドライバーがいることなどを挙げ、撤去して他の安全対策に置き換える取組を進めています。[4]

山梨県警察も、一時停止規制で代替可能な一灯点滅式信号機について撤去を検討し、既存設備を「一時停止」規制へ順次変更しています。[5]

なので、「最近、1灯式点滅信号が減っている気がする」という僕の感覚には、実際の撤去方針という背景がありました。

ただし、全国からすべてなくなったわけではありません。現在も残っている場所はあるので、僕にとってはまだ現役の困りごとです。

撤去されている理由は、色覚だけではない

ここは分けて書いておきたいところです。

1灯式点滅信号が撤去されている理由は、色覚特性のある人が赤と黄を見分けにくいから、という話ではありません。

警察庁の指針では、交通量や利用状況などを踏まえ、他の方法で安全を確保できる場合に撤去を検討する考え方が示されています。[2]

福岡県警察では、一灯式特有の通行方法が十分理解されていないことなども理由として挙げられています。[4]

僕の色覚特性による見分けにくさは、撤去政策とは別の話です。

ただ、僕自身の視点から見ると、一灯式にはもう一つ、「同じ場所・同じ形の灯火を、色だけで区別しなければならない」という分かりにくさがあります。

色以外の手掛かりがあると、僕にはかなり違う

この経験から僕が感じるのは、色を使うこと自体より、色だけで違いを伝えられることの方が困りやすいということです。

  • 3灯式信号なら位置
  • グラフなら線種や記号
  • 機械なら文字や数字
  • 現場の杭なら番号や場所

こうした別の情報があれば、色を正確に判別できない場面でも判断できることがあります。

逆に、同じ場所、同じ形、同じ表示方法で、違うのが色だけとなると、僕には難易度が一気に上がります。

1灯式点滅信号は、そのことをかなり分かりやすく実感する例です。

僕の場合は「色が見えない」より「色だけだと判別できない」が近い

色覚異常について「赤や緑が見えない」と表現されることがあります。

でも僕自身について言えば、赤いものが全部見えないわけでも、黄色そのものが分からないわけでもありません。普通に分かる場面もあります。

一方で、距離や大きさ、背景、明るさなどの条件によって判別が難しくなることがあります。

そして今回の1灯式信号のように、色以外の判断材料がなくなることで、急に分かりにくくなることもあります。

僕の見え方を説明するなら、「色が見えない」より、「色だけを頼りに区別しなければならない場面で、判別できないことがある」の方が近いと思います。

1灯式点滅信号は減少しているようですが、僕にとっては「色だけで情報を伝えると何が起きるのか」を説明する、かなり分かりやすい実例です。

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参考資料・出典

  1. e-Gov法令検索「道路交通法施行令」
  2. 警察庁「『信号機設置の指針』の制定について(通達)」2026年3月27日
  3. 埼玉県議会「一灯点滅式信号機の撤去について」
  4. 福岡県警察「持続可能な交通規制の推進について」
  5. 山梨県警察「必要性の低下した信号機の合理化(撤去)について」
※「赤と黄を見分けにくい」「配置があるとその色らしく感じる」といった記述は、筆者本人の見え方・感覚です。「錯覚」など医学的な現象として断定しているものではありません。色の見え方には個人差があります。