- 色覚異常とは、医学的にはどういう状態なのか
- 実際の生活では「何色か」以外に何が困るのか
- 検査や、色以外の手掛かりについて
色覚異常とは?
色覚異常とは、一般的な色覚と比べて、色の感じ方や色同士の区別のしやすさが異なる状態を指す医学的な名称です。[1]
「すべての色が分からない」という意味ではありません。種類や程度によって、区別しにくい色の組み合わせや、日常生活で困る場面には違いがあります。[1][2]
なぜ色の見え方に違いが出るのか
目の奥にある網膜には、色を感じ取るための視細胞があります。色覚には主にL・M・Sという3種類の錐体が関係しています。[2]
これらの働きに違いがあることで、特定の色同士を区別しにくくなることがあります。色覚異常には生まれつきの「先天性」と、病気などによって生じる「後天性」があります。[2]
色覚異常にはどんな種類がある?
先天色覚異常には、関係する錐体などによって1型色覚、2型色覚、3型色覚などがあります。[1] 一般に多くみられるのは1型・2型を含む先天赤緑色覚異常です。
実際には、何が分かりにくいのか
僕自身の経験を整理すると、単純に「何色か分からない」だけではありません。大きく分けると、次のような困り方があります。
1. 存在そのものに気づきにくい
土や草などの背景に赤いものがあると、色の差が手掛かりにならず、そこに物があること自体に気づきにくいことがあります。実際に仕事では赤い杭を見つけられなかった経験があります。
現場の赤い杭は、なぜ見つけにくかったのか2. 状態を判断しにくい
物自体は見えていても、色の変化で状態を伝えている場合に判断しにくいことがあります。僕の場合、焼肉が「まだ赤いのか、焼けて茶色くなったのか」を色だけで見るのは難しいことがあります。
焼肉の焼け具合を「色だけ」で判断できるのか3. 色だけで意味を伝えられると迷う
グラフやランプなど、「赤なら○○、緑なら○○」のように色だけで意味が決まっているものも苦手です。文字、形、線種などがあると判断しやすくなる場合があります。
表計算ソフトの線グラフは、色だけで区別できる?こうした経験を含めた僕自身の見え方は、「色覚特性の僕が見ている世界」で詳しくまとめています。
色覚異常はどうやって調べる?
色覚異常のスクリーニングには石原色覚検査表などが使われています。ただし、検査表だけで確定診断までできるわけではなく、詳しい診断にはアノマロスコープなどの検査が使われます。[1][3]
以下は、僕自身が見え方を知る参考として試したオンライン簡易テストです。どちらも、このサイトでは診断結果としては扱いません。
- ColorBlindnessTest.org 日本語版
- PILESTONE オンライン色覚検査 (検査後に同社の色覚補助商品の案内につながる商用サイトです)
※画面の表示特性・明るさ・閲覧環境などの影響も受けるため、正確な確認が必要な場合は眼科での検査が必要です。
今後、複数のオンライン色覚簡易テストを実際に試し、結果や使い勝手の違いを比較する記事も作成予定です。
「頑張って見分ける」以外の手掛かり
先天色覚異常について、現在確立された治療法はありません。[1] そのため日常の場面では、色以外の情報でも判断できることが重要になります。
- 色だけでなく文字を併記する
- 形や模様を変える
- グラフなら線種や記号も変える
- ランプなら状態名やアイコンを併記する
これは「すべての色覚特性のある人に同じ方法が効く」という意味ではありません。このサイトでは、実際に何が手掛かりになったのかも記事ごとに記録します。
仕事への影響について
色覚特性があると、どんな仕事に就けるのか、資格に制限はあるのか。気になる人も多いと思います。条件は職種や資格によって異なるため、詳しくは「色覚異常と仕事・資格・働き方」で、公的な情報を確認しながら分かりやすく紹介します。